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 家族の世話や介護などに追われる「ヤングケアラー」の支援に向けた厚生労働省と文部科学省による初の実態調査で、中学生のおよそ17人に1人に上ることが国の初めての実態調査で分かりました。
  公立の中学校1000校と全日制の高校350校を抽出して2年生にインターネットでアンケートを行い、合わせておよそ1万3000人から回答。

●「世話をしている家族がいる」回答
 公立中学2年生の5.7%(約17人に1人)、公立の全日制高校2年生の4.1%(約24人に1人)
● 世話の頻度
 「ほぼ毎日」が3~6割程度
● 世話に割く時間
 1日平均約4時間にも及び、健康や学業への悪影響が懸念される。
 *「7時間以上」も1割程度


大臣:中学2年生で5.7%、全日制の高校で4.1%ということでありますから、平均しますと5%ぐらいの方々がおられるということで、そういう意味では20人に1人ぐらいヤングケアラーの方々がおられるという、そういう結果であります。
 厚生労働副大臣と文科副大臣で、プロジェクトチームを作っておりますので、ここで調査の結果等を踏まえて、今後の支援策等の論点を整理いただいて、しっかりと対応してまいりたいと思います。

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《ヤングケアラーに関する調査研究》
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)
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YouTubeでみつけたヤングケアラー報道画像

「もっと子どもでいたかった」
家族を介護・ケアする“ヤングケアラー”の現実

 大阪の高校生に”20人に1人”いるとされる「ヤングケアラー」。病気や障害のある家族の介護やケアを担い、本来、大人が引き受けるような重い責任を背負う子ども・若者たちです。
 彼らのケアは身体的な介護だけでなく、買い物、料理などの家事のほか,幼い兄弟の世話、精神的に不安定な家族の感情面のサポートにまで及びます。
 中学生のときから精神疾患のある母親のケアをしてきた20代の学生はケアラーとしての自覚もなく、悩みを明かせず孤立。
 病気の母親を20年間介護してきた40代の男性は正社員での就職を諦め、その後の人生にも大きな影響が及んでいます。
 生涯にわたって影響を及ぼす恐れがある低年齢からの介護やケアに神戸市など行政も支援策の検討を始め、政府も初の実態調査に乗り出しました。
 ヤングケアラー当事者たちの声に耳を傾け、”幼き介護”の現実を見つめます。(かんさい情報ネットten. 2020年1月21日放送)

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